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平成一九年三月二五日の能登大震災には、翌日、永光寺、総持 寺祖院に急行してお見舞いし、毎月一四日の托鉢は、震災見舞の 行乞となり、檀信徒の皆さま方のご協力も頂いて、百数十万円の 義掲金を、祖院と門前町役場にお届けすることが出来ました。 平成二一二年三月一一日の東日本大震災には、このときもいち早 く福島に飛んでいき、さらに福島、宮城、岩手の三県の曹洞宗の 皆さまに向けて、日曜坐禅会、月例托鉢、有志の浄財などを送金 しています。最低、各県に百万円を目標に送金して、なお、目下、 継続中であります。
このほか、一月五日から二月三日までの寒行托鉢の浄財の一部 を、金沢市の福祉活動育成基金として寄付、昨年でちょうど百万 円となりました。さらに、また、毎年、歳末助け合い托鉢という ことで、NHKに浄財をお届けしつづけています。
大乗寺は、実は貧乏寺ですから、とても、よそ様に浄財をお届 けするなどということをおこなう分際ではないのですが、かなり 見えを張り、肩肘を張っているわけです。世間では、「困ったと きは、おたがいさま」といいます。他人が困っているのを見て見 ぬ振りの出来ない私の性格でもあります。
いずれにせよ、このような義指金をつくることが出来るのは、 すべて、大乗寺にお心を寄せていただいている皆さまの絶大なる お力によるものであることは、まちがいありません。どうか、今 後とも、一層のお力添えをお願いいたします。
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