中国天童寺など巡拝 第108号
大乘寺山主 東  鱆チ

 五月十一日から十五日にかけて、私ども二〇余名は、中国・浙江省寧波市の太白山天童寺におまいりいたしました。
 また、寧海市の広徳寺、慈雲仏学院、杭州市の浄慈寺にもおまいりいたしました。

 天童寺には、平成二二年四月、わが大乘寺ご開山徹通義介禅師の記念碑を建立させていただいております。そこで記念碑を参拝させていただくために拝登いたしました。
 誠信大方丈さまをはじめ一山あげて破格の大歓迎をうけ、大感謝、大感激でありました。

 また、寧海市の広徳寺の有圓法師は、まだ四十歳にみたないお若いお方です。出家して二〇年たらず、日本の京都・奈良の大寺院を範として、みごとな堂塔伽藍を建立されました。おそらく百億円以上の費用がかかっているものと推察されます。僧侶や一般人を対象とした老人施設を開きたいとのことでした。有圓法師のようなすぐれたお方は、現代日本には見あたらないでしょう。

 慈雲仏学院は尼僧さんの大学です。現在、一二〇名の学生、三〇名の教授陣とのことでした。中国には、ほかに七か所もあるそうです。これも、日本では想像も出来ない、すごいことです。

 私は、みなさまに、「中国から日本に正伝された坐禅の正法」と題して講演をさせていただきました。世界禅センターの海外における第一声です。
 学院あげて、またまた大歓迎でした。

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