|
平成二八年七月三一日、投票の結果、小池百合子さんが大勢を占めた。最初の女性都知事の誕生である。私は、小池さんのことについて、なにも知らない者だが、都民の一人として、女性の都知事誕生、小池さんの当選を願ったのである。 八月四日号の「週刊新潮」に、街頭演説する小池さんが、聴衆に対して、合掌、礼拝するすがたが写真で出ていた。私は、これを見た瞬間、そうだったのだと、あらためて直観した。 平成八年夏、学長をつとめる駒沢女子大学と、シリア・アラブ共和国アレッポにある国立アレッポ大学との学術交流の同意書を交わすため、同大学を訪問し、また「日本社会における仏教の軌跡」と題する講演を行った。シリア五千年来の出来事か。 このとき、エジプトのカイロに立ち寄り、日本料理店で食事をした。和服のおかみさんが出て来て、私のむすめが日本でテレビのキャスターをつとめているとか聞かされた。今にして思えば、それは小池百合子さんのことであった。ふしぎな御縁を感ずる。 聡明な頭脳、ひたすらなるまごころ、周辺とのバランスをとりながら新しい都政の改革にとりくみ、女性の底力を発揮していただきたい。ひたすら祈っている。
|
|
|