おたがいにみとめあい 尊重しあい、助け合い 世界平和を
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135号
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15年まえの9・11、「テロとの斗い」の声。キリスト教徒であろう次期アメリカ大統領トランプ氏は、ムスリム(イスラム教徒)の全面入国禁止をとなえている。 インドではヒンズー教徒とムスリムとの対立、中東ではムスリムのあいだで、スンニ派とシーア派の対立が激化していると、「中外日報」はつたえる(平成29年1月1日付) 日本の宗派仏教のなかには、他宗派を鬼畜、蛇蝎のごとく排撃する一派があるが、このような自己絶対化、排他主義は、到底、正しい仏教信仰のあり方とは言えない。 「おたがいにみとめあい、尊重しあい、助け合い、世界平和へ―――」。 仏教には、「曼荼羅」がある。その本来の意味ともかくとして、「曼荼羅」とは、すべてのものが、それぞれに、ところをえて、生きてゆく――その象徴画だとおもう。 ただ、歴史上、他教に比して、仏教は弱い。平和を説くけれども、実現にはほど遠いところが最大の弱点であろう。 お釈迦さまの国も、ついに他国に攻められてほろんでいったという。 仏教徒は、今後、この点をどうしたものか、最大の宿題ではないか。
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