新しい年を迎えて 第27号
 ことし平成17年は、明治元年(1866)より138年、大正元年(1912)より94年、昭和元年(1926)より80年が経過します(元年を1年として算えます)。
 日本の皇紀では、2665年になります。
 西暦では、2005年、ユダヤ教の暦では5766年、イスラーム暦では1383年になるようです。
 仏教徒の暦としては、諸説あるなかで、私は2468年(釈尊の降誕を西暦紀元前463年とする。中村元博士の説)を採用しています。
 わが国に天文地理とともに暦が伝来したのは、推古天皇の10年(602)10月のころ、百済のお坊さん観勤という人によってもたらされたといいます。
 世界には、民族、人種、地域、生活、宗教などのちがいがあり、そのちがいによって、さまざまな年号のかぞえ方があります。
 客観的根拠のふたしかな年号、暦もあるようです。便宜上、使用しているとみてよいのもあるようです。
 それはさておくとして、わが国では、広く西暦、いわゆるキリスト教暦をもちいています。場合によっては、この西暦と改元年号とを併用します。
 あるいは、仏教徒、神道の人、イスラーム教徒、キリスト教徒それぞれの宗教暦をもちいることもあります。
 私は、仏教徒として仏教暦と、日本人として日本の年号をもちいるようにしています。
場合によっては、便宜上、西暦をつかうこともあります。
 いずれにせよ、その歳のはじめに、過ごしかたをふりかえり、新しい出発への希望を抱くことは、人間が人間らしい文化生活をいとなむうえで、きわめて大切なことではないでしょうか。
 まず、年頭にあたって、世界平和の実現につとめる努力を果たせるよう、そしておたがいのしあわせを念じます。
 本年も、どうか、よろしくお願いいたします。





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