御開山七百回御遠忌のとし 第48号
あけまして、おめでとうございます。
 年頭にあたり、第一に仏教僧は仏教僧らしくありたい。第二に仏教僧として世のため人のために尽すにはどのようにしたらよいか。第三にこれらを実現するために強く固い願いと誓いをもたなければならない。以上の三点について、おもいを新たにしております。
 本年は、わが大乘寺のご開山・徹通義介禅師の七百回御遠忌のとしであります。三月一日から十月三十一日までを、その奉修期間とし、十月十一日から十四日までを記念法要の期間としております。
 私は、御開山の徹通義介禅師が、そのお名前さえもよく知られていない、ときには誤解、曲解さえうけてきている現段階にあって、断然これを打ち払って、ひとえに御遺徳を顕彰することを以て、七百回御遠忌の基本方針としております。五重の塔とか大本堂のような、いわゆるハコものは作らない、けんらん豪華できらびやかなお祭り法要は行わないつもりであります。
 実に、徹通義介禅師は、越前・永平寺の道元禅師の愛弟子であり、永平寺の第三世に就任し、加賀に大乘寺を開き、その門下から総持寺の瑩山禅師を打ち出しました。
 師の教えを厳守して貧(質素。謙虚。誠実)の学道に徹して、節倹(つづまやか)と陰徳(人びとのためにかくれて行うよい行い)の生涯をおくり、一案知見(真実を把握する智慧)の正眼(正しいまなこ)を開明(明らかにする)して一切不為(ただひたすら坐禅にうちこんで分別心を働かさない)の三昧(その境地)に安住(安定して不動)する正伝の仏法を瑩山禅師に伝えられたのであります。その真実に参じてまいりたいと念じております。

涅槃会のご案内
 二月十四日(木)
○昼食 十一時半
○説法 十二時半 大乗寺山主 東 隆眞
○法要 一時終って 団子まき
        
☆涅槃会に撒くお団子のなかには、特賞、一等賞、二等賞、三等賞の福が当たることになりました。
 おたのしみに!
 皆様のご参詣をお待ちしています 大乘寺

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