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みなさま。 明けまして、おめでとうございます。 昨年は、大乘寺ご開山徹通義介禅師七百回ご遠忌を修行いたしまして、予定どおりの、いや予想以上の成果をおさめることができました。ひとえに皆さまのおかげです。ありがとうございました。 さて、今年は、昨年のご遠忌をふまえて、つまり、大乗寺の原点にたちかえって、大乘寺にふさわしい活動を展開してまいりたい。 それはいろいろあるとおもいます。私もいろいろ考えております。 まえまえからあたためてきたいくつかの腹案のなかに、「眼蔵会」と「伝光会」があります。 「眼蔵会」― 道元禅師(大本山永平寺ご開山)の代表的著作『正法眼蔵』の拝読の会です。『正法眼蔵』文体、内容は、わが国では空前絶後のもの。いまや、アメリカ、ヨーロッパの人たちも、その原文を解読しようとつとめています。 「伝光会」― 瑩山禅師(大乘寺二世。大本山總持寺ご開山)の代表的な提唱録『伝光録』拝読の会です。インドにも、中国にも、日本にもその類例を見ない禅の本です。瑩山禅師が、大乘寺でご説法された仏法の提唱録です。 今年より、前期に眼蔵会、後期に伝光会を、開催したいと、私は発願いたしました。くわしいことは、いずれ追ってお知らせいたします。ふるって、ご参加下さい。 実は、むかしから、大本山永平寺では眼蔵会が行われています。また、大本山總持寺では伝光会が行われています。私は、昭和50年から54年まで、五年間にわたって、大本山総持寺の伝光会の講師をつとめたことがあります。眼蔵会と伝光会は、両大本山のきわめて重要な行持というべきでしょう。 しかし、眼蔵会、伝光会を、一か寺でおこなうという例は、どこにもないでしょう。ですから独創的で、ユニークな活動になるでしょう。私自身も、いまからたのしみにしています。
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